尹錫悦政権
韓国大統領府が郭種根・前特殊戦司令官の主張に反論「全国民がテレビで見守っているのに国会議員を引っ張り出せたとでも言うのか」【独自】
郭種根(クァク・ジョングン)特殊戦司令官が「戒厳事態当時、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領から『国会議員を引きずり出せ』という指示を受けた」と主張する中、韓国大統領府がこれに正面から反論した。
韓国大統領府の関係者は11日、「大統領は、当時戒厳司令部などを通して『国会関係者らの国会への出入りを妨げてはならず、入れてやれ』と指示した、と言った」「国会本会議で戒厳解除要求の案件が審議される過程を全国民がテレビを通して見守っているのに、どうやって軍が入っていって(議員を)引っ張り出せるだろうかと言っていた」と伝えた。
郭種根司令官は今月6日、尹大統領が直接電話をかけてきて特戦司707特殊任務団の部隊移動状況を尋ねてきた、という事実を公表した。
公表当時、郭司令官は「正確な時間は思い出せないが、国会に部隊が到着する前に尹大統領から直接電話がかかってきて、『部隊は移動中』とだけ答えた」と語っていた。
さらに11日午前、国会国防委員会に出席した郭司令官は、尹大統領との間に2回目の電話があったと証言した。電話の内容については「申し上げるには制限がある」と言っていたが、午後の国防委で内容を公開した。
尹大統領が秘話フォン(秘密通話ができる携帯電話)を通して2回目の電話をかけてきて「議決定足数はまだ満たしていないようだ。早くドアを破って入り、中にいる人間を引きずり出せ」と言った-と明かしたのだ。
郭司令官は、2回目の通話が行われた時点については「私の記憶では(4日の)0時30分から0時40分の間だったように思う」と付け加えた。
チョ・ソンホ記者