▲建軍76周年「国軍の日」の市街地パレードが行われた10月1日、尹錫悦大統領がソウル・光化門広場の観覧ステージから市街地パレードを眺めつつ、金竜顕国防相(当時)と対話を交わしている様子。/NEWSIS

 郭種根(クァク・ジョングン)前特殊戦司令官が、非常戒厳当時、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領から「国会内の議員たちを外に引きずり出せ」という指示を受けたと主張した。

 郭・前司令官は10日、韓国国会の国防委員会に出席して「大統領が秘話フォンで直接、私に電話をして『(戒厳解除決議の)議決定足数はまだ満たされていないようだ。早くドアを破って入り、中にいる議員たちを引きずり出せ』と言った」と主張した。また「その指示を聞いて、現場の指揮官らと『空砲を撃って入るべきではないか』『電気を切るべきではないか』などを話し合った。現場の指揮官らは『駄目だ』と言い、私もそれがいいと判断した」「仮に入っても、作戦兵力が後で『法に違反した』とされる問題や、強制的に壊して入ったらあまりにも多くの人員がけがをするので、それは正しくないと判断した」と語った。

 当初、戒厳を宣布当日(3日)に知ったと証言していた郭・前司令官は、この日は「国会と選管3カ所、民主党舎、世論調査『花』の、六つの地域を確保せよという任務を受けた時期は12月1日くらいだった」と語った。戒厳を事前に準備していたのだ。

 韓国国会はこの日、「非常戒厳事態」についての常設特別検察官による捜査要求案を本会議で通過させた。

 一方、韓国検察の特別捜査本部は、金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防相から「尹大統領が戒厳布告令の修正を直接指示した」という供述を確保したと伝えられている。金・前国防相は10日、裁判所が「証拠隠滅の恐れがある」として内乱容疑などで拘束令状を発布したことにより、収監された。

キム・アジン記者、パン・グクリョル記者

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