【TV朝鮮】(アンカー)

 韓国国会に進入した戒厳軍兵士たちのインタビューが公開されました。当初、北朝鮮を対象とした作戦に投入されると思っていたそうですが、現場に到着したら国会で、「国会議員を全員引きずり出せ」という指示を受けたとのことです。この時、韓国陸軍特殊戦司令部の隊員たちはひとまず命令に従ったものの「あまりにもやり過ぎだという気がした」そうで「自らを恥じた」と吐露しました。チョン・ジュンヨン記者がお伝えします。

 (記者リポート)

 3日、ヘリコプターに乗って現れた戒厳軍が国会への進入を試み、国会補佐陣ともみ合いになりました。

 「押すな! つかむな! 分かったから、つかまないで!」

 戒厳軍は窓ガラスを割って国会内に進入しましたが、国会が非常戒厳解除要求決議案を通過させるや、撤収しました。

 朝鮮日報によりますと、戒厳軍は同日、「国会議員を全員引きずり出せ」という命令されたとのことです。

 特殊戦司令部のある隊員は「対北朝鮮作戦だと思って出ていったが、ヘリコプター搭乗直前に初めて『国会に行く』と言われた」「民間人を相手にショットガンまで持っていくのはやり過ぎだと思った」と打ち明けました。

 別の特殊戦司令部隊員も「われわれは民間人を相手にするために、こんなに苦労してきたのか。軍人を辞めたい」「国民に対して申し訳ない。われわれの姿を見て驚いた市民の表情は忘れることができない」とも語りました。

 昨日(5日)、国会では金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防長官が戒厳軍を陣頭指揮したという証言が飛び出しました。

 (朴安洙〈パク・アンス〉陸軍参謀総長〈元戒厳司令官、5日〉)

 「全ての軍事活動は(金竜顕)長官が責任を取るとおっしゃった。そして、命令に応じない場合は抗命罪になるという話と…」

 憲法学者たちの間では「非常戒厳下の状況でも、憲法機関であり立法府でもある国会の政治活動を禁止することはできない」と指摘する声が上がっています。TV朝鮮、チョン・ジュンヨンがお伝えしました。

(2024年12月6日放送 『ニュース・パレード』より)

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