▲ソウル汝矣島の国会で5日未明に本会議を再開する禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長。/聯合ニュース

 韓国野党・共に民主党をはじめとする野党が提出した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案が5日の国会本会議に報告された。

 同日午前0時30分ごろに本会議が開かれた直後、鄭明浩(チョン・ミョンホ)国会議事局長が尹大統領と金竜顕(キム・ヨンヒョン)韓国国防部(省に相当)長官の弾劾案2件を報告した。本会議は与党・国民の力不参加の中で野党議員だけが出席し開催された。

 当初予定されていた開始時間から40分ほど遅れたが、本会議開催と同時に尹大統領と金竜顕国防長官に対する弾劾訴追案が報告された。

 「今月3日の非常戒厳宣布により尹大統領は議会制民主主義の侵害など、憲法・戒厳法・刑法などに幅広く違反した」というのが弾劾の理由だ。

 弾劾案の採決は報告から24時間後以降、72時間以内に行われる。早ければ6日に採決が行われる可能性もある。共に民主党は採決時期については執行部に一任することにした。

 大統領弾劾案可決には国会議員全体の3分の2となる200人以上の同意が必要だ。それには禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長を含む野党議員全員(192人)が賛成票を投じた場合でも、与党・国民の力から少なくとも8人の「離脱票」が出なければならない。

 国民の力は夜10時から議員総会を開き、尹大統領に対する弾劾反対を党の方針として追認することを確認した。

 弾劾案が本会議で否決された場合、野党は10日の通常国会終了後に臨時国会を開催し、改めて提出する考えをすでに表明している。

 金竜顕長官は前日自らの弾劾案が提出された直後に辞意を表明した。本会議での採決前に尹大統領が辞表を受理した場合、金竜顕長官の弾劾案は自動廃棄される。

ク・ミンソン記者

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