▲インターネットのコミュニティーサイトより

 【NEWSIS】結婚式のゲスト席を埋める、いわゆる「ニセ招待客」のアルバイトをしたところ、報酬をもらえず依頼人と連絡も取れなくなったというエピソードが拡散され、ネットユーザーらの間で怒りが渦巻いている。

 最近、インターネットの複数のコミュニティーサイトに、中古品取引サイト「タングン」に書き込まれた文章のスクリーンショットが投稿された。

 この文章によると、Aさんは先月9日、中古品取引サイトで、結婚式を控えた男性が「招待客のサクラ」のアルバイトを募集しているのを見つけた。

 募集要項には「(結婚式での)食事券と1万ウォン(約1070円)を差し上げます。ご祝儀を出した人に食事券を渡す方式なので、1万ウォンをご祝儀として入れていただけたら、挙式の後に私の方からその1万ウォンを(あなたの口座に)入金します。午後4時開始、20-30代後半の方を希望。服装はスーツならOKで、写真撮影もお願いします」と書かれていた。

 これに対し、Aさんは「子どもを連れて見物を兼ねて出席したい」とコメントした。ところが、約束した当日、Aさんはすっかり忘れて別の場所に出掛けていたという。

 Aさんは「(男性から)連絡が来て『来られますか? 来る予定だった人もみんな来られないというので心配しています』ということだった。そのため外出先から家に戻って正装に着替えて急いで式場に向かった」と説明した。

 さらに「(男性が)周囲に一緒に来られる人はいないかと言うので、知り合いの先輩女性の家族に事情を説明して一緒に行ってもらった。その先輩夫婦のご祝儀まで私が出して、結婚式の最中はできる限り男性の写真をきれいに撮影した。最後まで残って写真を撮影し続けた」とつづった。

 その後、Aさんは男性に「先輩女性の家族が出すはずのご祝儀3万ウォンも私が代わりに出した。私のご祝儀の分は除いて3万ウォンだけ入金してほしい」とメッセージを送った。二日後、男性から「新婚旅行中で、今メッセージを見た。夕方にお金を送る」と返信が来たが、結局お金は送られてこなかった。それどころか男性はAさんを(連絡遮断機能で)ブロックしたという。

 Aさんは「金額が重要なのではない。招待客のアルバイトとして行きながらも心からお祝いして写真も撮ってあげた。あの日は時間に遅れないようにと必死で準備して行ったし、心からお祝いした。3万ウォンがなくても生活には何の支障もないけれど、あまりにもむなしい」と嘆いた。

 その上で「一生残る結婚式の写真に、私たちの顔も写っている。私だったらそれを見るたびに心がチクチク痛むと思う」とつづった。

 このエピソードに対し、ネットでは「新郎に友人がいない理由が分かる気がする」「私だったら許せなくて大々的に反撃すると思う」「迷惑にも程がある」「新婦は実際に新郎がそういう人間だってことを知ってて結婚したんだろうか」「詐欺結婚じゃないの?」「普段の人間関係でも手のひら返しをするような人なんだろうね」「善意に他ならない振る舞いなのに、本当に傷ついたと思う」「新婦にメッセージを送ってお金をもらうべき」などの反応が見られた。

ファン・ソジョン記者

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