▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が対国民談話文で「非常戒厳」を宣布した3日夜、ソウル駅の待合室で関連ニュースに見入る人々。写真=news 1

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日夜、「非常戒厳」を宣布したことから、主な海外メディアも一斉にこのニュースを緊急速報の形で報道した。

 ロイター通信は同日午前(現地時間)、速報で尹大統領の「非常戒厳」宣布を報じた。ロイター通信は「尹大統領が深夜の演説で『破廉恥な親北朝鮮・反国家勢力を撲滅する』と述べ、戒厳令を宣布した」「この驚くべきニュースは1980年代以降、民主主義国家だと見なされてきた韓国に大きな衝撃を与えた」と伝えた。

 CNNテレビも速報で「尹大統領は予告なしに深夜のテレビ演説で『韓国の主な野党は北朝鮮に同調し、反国家活動をしている』と非難し、戒厳令を宣布した」「同大統領は『この決定は国民の自由と安全を保護し、国家の持続可能性を保障し、将来の世代に安定した国家を引き継がせるのに必須だ』と正当化した」と報道した。

 AP通信は「(尹大統領は)今回の措置が親北朝鮮勢力を撲滅し、民主憲政秩序を守ると誓ったが、この措置が韓国の統治と民主主義にどのような影響を及ぼすかは不明だ」と伝えた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「1980年代後半に軍部による独裁が終息した後、初めて韓国の大統領が戒厳令を宣布した」と報じ、今回の戒厳令が1979年の10・26事件(朴正煕〈パク・チョンヒ〉大統領暗殺事件)以来、45年ぶりに宣布された非常戒厳令である点を指摘した。

 中国国営メディアも一斉に尹大統領の「非常戒厳」宣布を速報で伝えた。中国中央テレビ(CCTV)は「尹大統領が突然、生放送で『非常戒厳令』を発表し、反国家勢力を撲滅し、自由民主を守ると述べた」「韓国の野党が最近、尹大統領夫人に関する事案を巡って弾劾を推進していることが戒厳令発表のきっかけになったとみられる」と報じた。

 中国の大手ポータルサイト「百度(バイドゥ)」では3日午後10時(現地時間)、韓国の戒厳令のニュースがリアルタイム検索ワードで1位になった。4日午前1時現在、中国の大手交流サイト(SNS)「微博(ウェイボー)」でも「韓国大統領が非常戒厳令を宣布した」がリアルタイム検索ワード1位になっている。また、11位には韓国で最後に非常戒厳令が宣言された1979年10・26事件以降を描いた韓国映画『ソウルの春』が入った。

キム・ソンイ記者、北京=イ・ユンジョン特派員

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