▲ソウル市鍾路区の韓国国立現代美術館がSNSを通じて雪像の製作者を探している。写真はSNS上で公開された2点の雪像。写真=国立現代美術館公式SNSより

 117年ぶりの記録的な大雪でソウル・首都圏地域に最大40センチメートルに達する雪が積もり、あちこちに雪で像が作られて話題になっている。29日にインターネット・コミュニティー・サイトや交流サイト(SNS)などで写真が拡散された。

 大雪が降り始めた28日、ソウル市城北区の国民大学美術学部前のベンチに、学生が作ったと推定される雪像が現れた。複数のSNS上で公開された雪像の写真を見ると、バチカンのサンピエトロ大聖堂にあるミケランジェロ作の「ピエタ」像に似ている。イエス・キリストが十字架にはり付けられて死んだ後、聖母マリアの膝の上に横たわる姿を描写したルネサンス時代の代表作の一つだ。

 この雪像の写真は「美大生の才能のムダ遣い」というタイトルでSNS上に広まった。しかし、雪像を作った学生は美術とは関係のない理工系の学生だという。韓国大学新聞によると、雪像を作った学生は国民大学ソフトウエア学部に在学中のカン・ミンスさんだ。カンさんは韓国大学新聞とのインタビューで、「美術を専門的に習ったことはないが、デザインに関心があり、関連の授業を受講したことはある」「大雪が降ったのを見て、雪を使って日ごろから関心があった美術作品を自分で作ってみようと思った」と語った。

 カンさんの作品は海外メディアでも報道された。あるベトナムの雑誌は、初雪を楽しむ韓国の若者たちの例としてカンさんの作品を紹介し、「精巧さとディテールの細かさでインターネット・コミュニティー・サイトを感嘆させた」と報じた。

 国立現代美術館でも「雪像の製作者」を探している。国立現代美術館は27日、公式SNSを通じてソウル市鍾路区の同美術館ソウル館を訪れた人物が作ったと推定される2つの雪像を紹介した。このうち一つはディズニーのアニメーション映画『アナと雪の女王』のキャラクター、オラフだとみられている。もう一つは男性の顔を形象化した作品だった。

 国立現代美術館側は「美術館の庭に雪像を作った人を探しています。美術館の図録をプレゼントしたいと思います」と呼びかけている。

ミン・ヨンビン記者

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