▲ソウル中央地裁に出廷した朴英洙氏/2023年7月11日、ニュース1

 韓国検察当局は11月28日、京畿道城南市の大庄洞開発に関連する民間業者から現金19億ウォン(約2億円)を受け取り、それとは別に200億ウォン相当の金品を受け取ることを約束したとして、特定経済犯罪加重処罰法違反(収賄)の罪で起訴した朴英洙(パク・ヨンス)元特別検事に対し、懲役12年、罰金16億ウォン、追徴金17億5000万ウォンを求刑した。判決は来年2月13日に言い渡される。

 ソウル中央地裁で開かれた論告求刑公判で、検察は「朴氏は誰よりも高度な清廉さが要求される特別検事という地位を忘れ、巨額をためらいもなく受け取り、社会的な期待を裏切った」と指摘した。

 朴氏はウリィ銀行の理事会(取締役会)で議長を務めていた2014年11月から12月にかけ、大庄洞開発のコンソーシアム結成を支援する見返りとして、南旭(ナム・ウク)氏など民間業者から200億ウォン相当の土地、建物の供与を受ける約束を取り付けていたほか、同じ時期に大韓弁護士協会の会長選挙資金として、南氏から現金3億ウォンを受け取ったとして起訴された。また、2015年4月にウリィ銀行が融資意向書類を発行する見返りとして、金万培(キム・マンベ)氏から5億ウォンを受け取り、50億ウォンの授受に関する約束をした疑いも持たれている。 その後、朴氏は国政介入事件の特別検事に就任し、50億ウォンを受け取ることが難しくなると、大庄洞開発のコンソーシアムに参加する火天大有に勤めていた娘への貸与という名目で金氏から計11億ウォンを受け取ったとされている。

パク・ヘヨン記者

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