【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル地下鉄1~8号線を運営するソウル交通公社の第3労組、「正しい労働組合」は29日、賃上げと新規採用拡大を求めて来月6日にストライキを行うと予告した。

 これに先立ち、同公社の第1労組、ソウル交通公社労働組合も同じ日にストライキを予告しており、第1・第3労組の同時ストも懸念されている。

 MZ世代(1980年代初め~2000年代初め生まれ)の組合員が多く、「MZ労組」とも呼ばれる正しい労組はこの日午前、ソウル市庁前で記者会見を行い「(ソウル市と公社の)立場に変化がなければ12月6日にストライキを決行せざるを得ない」と強調した。

 同労組のソン・シヨン委員長は、政府やソウル市の政策に伴う列車の増便などで発生する追加人件費を公共機関の人件費総額から除外するよう要求するとともに、合理的な規模の新規採用を行うよう訴えた。 

 正しい労組は、今年初めて交渉権を獲得。ストライキが実現すれば今回が初めてとなる。

 労働組合の全国組織、全国民主労働組合総連盟(民主労総)傘下で第1労組のソウル交通公社労働組合は、構造調整の撤回や人材運営の正常化、ワンマン乗務制の導入中止などについて交渉を進めているが、決裂すれば来月6日にストライキに突入する方針だ。

 韓国労働組合総連盟(韓国労総)所属で第2労組のソウル交通公社統合労組は来月2~4日、組合員を対象に争議行為の賛否を問う投票を実施する。

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