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「ミン・ヒジン代表と活動したい」 韓国5人組ガールズグループNewJeansが記者会見で契約解除を宣言
「ADOR(アドア)とHYBE(ハイブ)が契約に違反したため、NewJeans(ニュージーンズ)との専属契約は29日午前0時をもって解除されることをお知らせします」
28日夜8時30分、ソウル市江南区のあるビル。ガールズグループNewJeansのメンバー、ミンジが所属事務所ADORとの契約解除を宣言した。ミン・ヒジンADOR前代表と親会社のHYBE間で対立が続いて7カ月。メンバーたちは初めて記者たちと対面する形で見解を表明した。ハニは「私たちがADORを去る理由は簡単です。ADORはNewJeansを守る意志も能力もありません。残り続けるには時間がもったいないし、精神的な苦痛も続くでしょう」と述べた。
この日は、メンバーたちが「要求事項を14日以内に是正しなければ契約を解除する」と今月13日に予告した内容証明郵便の答弁期限だった。この内容証明郵便には「ミン・ヒジン前代表の代表復帰」などの要求事項が書かれていた。ADORはこの記者会見の1時間前にメンバーたちに郵便とEメールで返信したと明らかにした。
しかし、ミンジは「(ADORが送ったメールを)全部読んでみて、あらためて深刻だと感じました。改善には関心がなく、見せかけの対応ばかりでした。私たちはミン・ヒジン代表と今後も良い活動をしたいんです。(HYBEのパン・シヒョク議長には)特に言いたいことはありません」と語った。
メンバーたちは「契約済みの広告とスケジュールはそのまま行います。活動に支障はありません。(契約効力停止)訴訟を私たちがする必要はありません。HYBEとADORが契約に違反したので、(自動的に)契約が解除されます」と主張した。ヘリンも「責任はHYBEとADORにあるので、違約金を支払う理由はないと考えています」と話した。ヘインは「午前0時を過ぎたら、5人の意志とは関係なくNewJeansの名前を使うことはできません。ですが、あきらめずに権利を完全に確保できるよう努力し続けます」と言った。そして、「ミン・ヒジン代表ともまだ話していません。私たち同士で十分に話し合った上で決めました」と説明した。
同日のNewJeansの記者会見は開始2時間前に告知され、急きょ行われた。メンバーたちは所属事務所ではなく外部の広告代理店を通じて会見を告知し、ADORとHYBEはメンバーたちが会見を開くことを事前に知り得なかったという。ハニは「私たちは明日午前、日本に行き、来週戻ってきますが、HYBEやADORがどんなメディア・プレー(メディアに対するスタンドプレー)をするか分からないので、心配になって緊急記者会見を開きました」と説明した。
会見直後、ADORは見解文で、「ADORは契約に違反しておらず、一方的に信頼が崩れたと主張したからと言っても(契約)解除の理由にはなり得ない」と主張した。その上で、「専属契約は依然として有効だ。今後のスケジュールもこれまで通り、ADORと共に行ってほしい。(メンバーたちに対して)数回にわたり面会を要請したが、実現しなかった。今からでも心を開いて会い、率直に話ができることを願っている」と述べた。
この記者会見には多数の外信記者たちも集まる中、動画共有サイト「ユーチューブ」で生配信された。コメント欄には「応援する」という声がある一方で、「グループ活動が難しくなるだろう」と懸念する声もあった。
ユン・スジョン記者