【東京聯合ニュース】朝鮮半島出身者が強制労働させられた新潟県の「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を巡り、日本が開催を表明した朝鮮半島出身者を含む労働者の追悼式について、実行委員会は20日、新潟県佐渡市が運営する相川郷土博物館で24日に開催すると発表した。

 日本側からは実行委員会や地方自治体の関係者、民間団体や政府の関係者が出席する。韓国からは被害労働者の遺族や政府関係者が参加する。

 ただ、日本政府の出席者はまだ公表していない。韓国政府は政務官(次官級)以上の要人の参加を要請してきた。

 追悼式は7月の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で佐渡金山が世界遺産に登録された際、日本が韓国と合意し約束した措置で、今回が初開催となる。

 追悼式は9月ごろにも開催されるとされたが、自民党総裁選や総選挙といった政治日程などの影響で遅れ、今月下旬の開催となった。

 日本メディアは先月末、追悼式が11月24日に開催されると報じたが、これまで正式発表がなく、両国が追悼式の名称や出席者などを巡って対立しているとの見方も出ていた。日本政府が追悼式の名称に「感謝」との表現を入れることを主張したとされるが、韓国政府が反対し、公式名称には盛り込まれなかった。

 日本政府は佐渡島の金山の世界遺産登録を進め、遺産の対象時期を16~19世紀半ばに限定し、朝鮮半島出身者らの強制労働があったことから目をそらそうとしているとの批判が出た。韓国政府は「全体の歴史」を反映するよう求め、日本は朝鮮半島出身者関連の展示物を設置し、追悼式を開催することを約束した。

 歴史研究者の竹内康人さんは朝鮮半島から佐渡の鉱山に動員された人は1500人を超えると明らかにしている。

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