▲イラスト=UTOIMAGE

 ソウル市松坡区の小さなカフェの経営者が、焼き菓子100個とドリンク50杯の「ノーショー(無断キャンセル)」被害に遭ったという話に関心が集まっている。

 あるインターネット・コミュニティー・サイトに19日、「焼き菓子100個・コーヒー50杯を無断キャンセルされたカフェ経営者」というタイトルの投稿があった。この投稿には、15日に写真交流サイト(SNS)「インスタグラム」で広くシェアされたあるカフェの防犯カメラ映像も添えられていた。

 映像を見ると、カフェ経営者と見られる人物が携帯電話で誰かに電話をかけている。相手が電話に出ないと、この経営者は涙をこぼし、ティッシュで拭いた。

 カフェ経営者はこの映像と共にインスタグラムに「スコーン50個、フィナンシェ50個、アメリカーノ25杯、ストロベリー・ラテ25杯の注文を受けた。『もうすぐ着く』という電話があった後、切れた。それで、なじみ客の前で泣いてしまった」と説明した。

 さらに、「実は無断キャンセルを一度もやられたことがなかったが、まさに今日、やられてしまったようだ。本当に大変で難しい時期だから、自営業者は小さな注文でも泣き笑いするものだ。特にうちのように小さいカフェならば、なおさらだ」と書いた。

 そして、「当然、前払いしてもらうべきだっただろう。けれども、前払い金を振り込んでほしいというと、『今すぐ行って、決済しようか?』と答える相手の様子に、なんでこんなに人を疑ってしまうんだろうと思ってしまい、『いらっしゃった時にお支払いいただければいいです』と信じたのが間違いだったのか」とも書いた。

 これを見た人々は「刑事告発すべきではないだろうか」「本当にひどい」「元気になって」など励ましのコメントを寄せている。

 故意で無断キャンセルすれば店の業務を妨害した行為とみなされ、韓国の刑法で規定されている「偽計業務妨害罪」が成立する可能性がある。

チョン・アイム記者

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