▲気象状況悪化により西帰浦市の和順港周辺に避難した中国漁船。これら中国漁船は済州島沖合で操業していたとみられる。17日撮影。/済州地方海洋警察庁

 済州島の西帰浦市沖合に500隻近い中国漁船の大群が現れた。済州島周辺海域で気象状況が悪化したため済州島の周辺で操業していた漁船が一斉に避難してきたのだ。

 済州地方海洋警察庁が17日に明らかにした。それによると同日午前11時の時点で西帰浦市安徳面の和順港に474隻の中国漁船が停泊していた。中国漁船はその後も数が増え、最終的に500隻をやや上回ると予想されている。今回の中国漁船の避難は2016年1月25日に1200隻以上が避難して以来、8年ぶりの規模だ。

 これら中国漁船の多くは西帰浦市南部の漁業協定ライン周辺で操業していたが、気象状況悪化により緊急で避難してきたという。現在海上は強風に加えて波も高く、波浪特別警報が発令されている。

 済州海洋警察は安全管理と監視強化のため管理可能な漁船の数を検討しており、事前に緊急避難の申請があった場合でも、管理基準を超過する数の漁船に対しては中国の海域に送り返す予定だ。また西帰浦市和順港も飽和状態になると見込まれるため、拡声器や無線などでも中国沿岸への避難を呼びかけるという。さらに緊急避難を口実とした不法操業、密輸、密入国などに備え、海上での監視活動も強化している。

済州=呉在鏞(オ・ジェヨン)記者

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