▲北朝鮮は7日に立て続けに弾道ミサイルを発射したが、これに対抗するため韓国軍も西海で地対地ミサイル「玄武」の発射訓練を行った。/韓国軍合同参謀本部提供

 北朝鮮による相次ぐ不法な弾道ミサイル挑発に対抗するため、韓国軍が弾道ミサイルの発射訓練を行った。

 韓国軍合同参謀本部が8日に明らかにした。それによると韓国軍は前日に西海(黄海)地域で地対地ミサイルの発射訓練を実施したという。陸軍ミサイル戦略司令部所属のある部隊が忠清南道安興の射撃場から1発の玄武Ⅱ系列弾道ミサイルを発射し、ミサイルは約200キロ飛んで南方海上に設置された標的に命中した。

 この訓練は敵の弾道ミサイル挑発を想定し、韓国軍の地対地ミサイル「玄武Ⅱ」で敵のミサイル発射拠点をピンポイント攻撃するシナリオで行われた。玄武Ⅱは北朝鮮全域を射程圏とする韓国軍の主要な攻撃手段だ。弾頭に仕込まれた子弾により1発でサッカー場3-4面の広さを破壊できる。

 合同参謀本部は「韓国軍は今回の実射撃訓練で北朝鮮によるいかなる挑発にも断固として対応するという強い意志、そして敵の挑発拠点をピンポイント攻撃できる能力と態勢を持っていることを示した」と説明した。

 合同参謀本部はさらに「韓国軍は強固な韓米連合防衛体制により北朝鮮のさまざまな軍事活動を鋭意注視しながら、北朝鮮によるいかなる挑発にも圧倒的に対応できる能力と態勢を維持している」とも強調した。

 北朝鮮は先月31日に新型の大陸間弾道ミサイル「火星19型」を発射し、また今月5日には超大型放射砲(多連装ロケット砲)とみられる短距離弾道ミサイルを複数発射するなど、弾道ミサイルによる挑発を繰り返している。

オ・クィファン記者

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