▲イラスト=UTOIMAGE

【NEWSIS】「聖なる水」として有名になり、そのご利益にあずかりたい信徒を多く集めていた水が実はエアコンから出た排水だったことが分かり、現地では衝撃が広がっている。

 ザ・エコノミクスタイムズなどインドの複数のメディアが5日に報じた。それによるとインド北部ブリンダーバンのあるヒンズー教寺院の聖なる水の正体が明らかになったという。

 メディアに報じられた動画を見ると、ヒンズー教信者らが列を作り寺院に設置された象の彫刻から落ちる水を飲んでいた。

 この象の彫刻は、インドの神話に出てくるヒンズー教三神の一神であるビシュヌの化身クリシュナに見立てたものだという。

 信者たちはこの水がクリシュナの足から出た聖なる水と信じ、長い列を作りながら水を飲み、頭にかけていた。

 聖なる水の祝福を受けるためこれまでこの寺院にはヒンズー教信者らが常にやって来ていたという。

 ところが調査の結果、この水は聖なる水ではなかった。

 専門家はこの水について「エアコンを稼働する際に出る排水だ」「エアコンの排水にはバクテリアやカビがいるため、これを飲むと健康に問題が出る恐れがある」と警告した。

 この寺院は現在、信徒らに「この水を飲むな」と呼びかけているという。

ホン・ジュソク記者

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