▲イラスト=UTOIMAGE

 ペルーでサッカーの試合中に落雷があり、選手1人が死亡、4人が負傷した。中南米のメディア「インフォバー(INFOBAR)」などが4日(現地時間)、報じた。

 報道によると、落雷があったのは3日午後、ペルー・ウアンカイオ地域のコトコト・スタジアムで行われたフベントゥード・ベリャビスタ対ファミリア・チョッカ戦だったという。この日は試合中ずっと悪天候で、午後4時ごろから雨が激しく降り始めた。審判は前半23分ごろ、選手の安全を考えて試合を中断した。選手らがプレーをやめてロッカールームに引き揚げようとしたところ、稲妻が光り、その瞬間にグラウンドに雷が落ちたという。試合中断から10秒もたたないタイミングだった。

 この時の動画を見ると、グラウンドに雷が落ち、激しい火花が飛び散ると同時に8人の選手が地面に倒れ込む。

 この事故でホセ・ウーゴ・デ・ラ・クルーズ・メサ選手(39)が死亡した。メサ選手については、手首に付けていた金属製のブレスレットが死亡の原因だったのではないかとの推測が流れている。雷に打たれたGKフアン・チョッカ・ヤクタ選手(40)はやけどを負って重体だ。このほか10代の選手2人と20代の選手1人もけがをしたが、命に別状はないという。

 標高の高いペルーでは、こうした落雷事故は初めてではない。10年前にも21歳のサッカー選手が雷に打たれてやけどを負い、病院に入院した。今回、落雷事故が発生したウアンカイオ地域は海抜3248メートルに位置している。現地では今回の事故を受け、スタジアムにさらに多くの避雷針を設置すべだとの声が出ている。

チェ・ヘスン記者

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