▲中国・深センの悟桐山頂上にある岩。/微博(ウェイボー)

 中国・深センで最も高い山として有名な悟桐山の岩が偽物であることが分かり、現地の人々が「裏切られた」との思いを口にしている。

 中国メディア「光明網」などによると、最近SNSで、悟桐山の最初の峰にある巨大な岩がレンガやコンクリートなどで作られていたことが明かされた。

 悟桐山は深センの観光名所で、毎年大勢の観光客が登山をするために訪れる。山の頂上にある巨大な岩は、訪れる登山者のほとんどが記念写真を撮る有名な岩だ。

 ところがこの岩の横に大きな穴が見つかった。岩の中は完全に空洞になっており、内部にはれんがを積み上げた柱や金属製のパイプなどが設置されていた。本物の岩ではなく人工の構造物だったのだ。

 これに対し、ネット上では「当然本物だと思っていた」とがっかりする声が相次いだ。さらに、使われているコンクリートの質が悪く、内部の空洞があらわになるまでさほど時間がかからなかったという。そのため「岩の上に乗って写真を撮った多くの観光客が、潜在的な危険にさらされていたということだ」との指摘も出た。一部では、「他の有名観光地も信じられない」との反応も見られた。

 悟桐山の管理事務所は「人々をだますつもりはなかった」とコメントした。岩の模型は2004年に作られたため、その前から悟桐山を訪れていた人たちはこの岩が人工の岩だということを知っていたという。管理事務所は岩を補強するため内部を修理・改造しており、終了後に観光客向けに開放する予定だと説明した。

イ・ガヨン記者

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