【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は5日、ソウル近郊・高陽で開かれた農村改革運動「セマウル運動」の全国指導者大会に出席し、尹政権が進める年金、医療、労働、教育の4大改革について「改革は必ず抵抗が伴うため歴代政権が失敗し放棄してきたが、決して放棄せず、必ず成し遂げる」と述べた。1970年代に展開されたセマウル運動が「ポリコゲ(麦の峠、農村が困窮する春の端境期を指す)」「はげ山」といった言葉を消し去ったように、4大改革で「救急患者たらい回し」「違法ストライキ」といった言葉を消し去ると強調した。

 

 4大改革について「いま成し遂げなければ国の生存を断言できない絶体絶命の構造改革課題」と述べ、「改革を通じて韓国のさらなる飛躍を成し遂げ、自由・繁栄の道を開く」と強調した。

 また、ロシアのウクライナ侵攻や中東紛争、北朝鮮の挑発をはじめ、少子高齢化や低成長といった前例のない危機に直面していると指摘しながら、「危機をチャンスに変えたセマウル運動の精神がいつにも増して重要だ」と述べた。

 1970年に始まったセマウル運動は韓国全域で展開され、経済成長を支えた。近年は災害予防や復旧、炭素中立、健全な共同体文化づくりなどを通じて運動が続いている。この日の大会には全国の会員約1万人が参加した。

 尹大統領がセマウル運動の全国指導者大会に出席するのは就任初年度の2022年から3年連続。

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