▲イラスト=UTOIMAGE

 韓国製の乗用車がセンターラインを越えて数億ウォン(数千万円)のスーパーカーに衝突する事故が発生し、現場を撮影した写真や動画がネットで話題になっている。関連する掲示板投稿には目撃者のコメントも数多く付いていた。

 複数のネット掲示板で2日にアバンテとランボルギーニの事故に関する複数のスレッドが立ち、事故当時の写真や動画が次々と掲載された。事故は京畿道安養市内のマンション駐車場入口で起こった。

 動画を確認すると、センターラインを越えた白いアバンテがマンション駐車場の入口から出た際、左折中だった赤いランボルギーニと衝突した。加害者側のドライバーが車から降り、現場の状況を確認しながら手で顔を覆う様子も映っていた。

 別の写真にはランボルギーニの運転席側が激しく損傷し、アバンテも運転席側のタイヤを覆うフェンダー部分などが破損していた。

 事故の様子は周辺住民のグループチャットなどから急速にネットに広がり、複数の目撃証言もアップされている。

 目撃証言によると、事故はアバンテを運転していた女性ドライバーが停車中の車を避けるためセンターラインを越えた時に起こったようだ。事故当時、路上には宅配トラックが停まっていたと複数の目撃者が説明している。

 また別の目撃者は「(被害者側の車は)エンジンがかからなくなり全損扱いになったそうだ」と主張している。

 全損扱いとは、交通事故などによる車の修理費が車両価格の70-80%を上回った場合、車全体が破損したとみなす保険制度だ。被害者側の車はランボルギーニ・ウラカンEVOスパイダーとみられる。韓国でも限定販売され、販売当時の価格は約3億8000万ウォン(約4200万円)、中古市場では4億ウォン(約4400万円)ほどで取引されている。

 またこの事故は警察に通報されていないという。

 センターラインはみ出し違反と追い越し違反は12ある重過失の一つに相当し、保険対応の有無とは関係なく民事責任に加え刑事責任にも問われる。ただし判例では片道一車線の道路で工事や違法駐車中の車を避けるためなど、やむを得ない場合は例外が認められたケースもある。

キム・ジャア記者

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