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文在寅前大統領の娘ムン・ダヘ氏、「元夫のコネ採用疑惑」検察参考人聴取をまた拒否
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘ムン・ダヘ氏(41)が、元夫(文前大統領の元婿、44)の「タイ・イースター・ジェット航空特別採用疑惑」に関して、検察の参考人聴取を再度拒否した。
全州地検刑事第3部(韓演奎〈ハン・ヨンギュ〉部長検事)が1日、「ダヘ氏は前日(10月31日)、弁護人を通じて参考人聴取に応じないという意向を伝えてきた」と明らかにした。
検察は、韓国の格安航空会社(LCC)イースター航空の創業者で共に民主党所属の国会議員だった李相稷(イ・サンジク)氏が2018年に韓国中小ベンチャー企業振興公団理事長に任命されたことと関連して、同氏が実質的オーナーだったタイ・イースター・ジェット航空に、航空分野の経歴がないダヘ氏の元夫が専務取締役として採用された過程で特別な計らいがあったかどうかの捜査を進めている。
ダヘ氏は2018年、当時の夫(現在は元夫)がタイ・イースター・ジェット航空専務取締役として就職すると、一緒にタイに移住した。検察は今年8月30日にソウル市鍾路区内のダヘ氏の自宅に検事と捜査官を送り、元夫の就職とタイ移住に関する資料を確保した。検察はダヘ氏が手がけているソウル市西大門区の展示企画会社と済州島の別荘も家宅捜索した。
検察はダヘ氏の元夫が2018年7月から2020年4月まで、タイ・イースター・ジェット航空に役員として就職して受け取った給与や滞在費など約2億2300万ウォン(約2500万円)について、李相稷氏が文前大統領に渡した賄賂とみなして捜査している。
ダヘ氏が検察の聴取に応じないのは先月に続き2度目だ。検察はダヘ氏の住居などに対する家宅捜索の後、弁護人と召喚日を調整してきたという。ダヘ氏が検察に出頭しなくても、参考人出頭は強制性がないため、処罰を受けることはない。
全州=チン・チャンイル記者