【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が31日発表した7~9月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は9兆1834億ウォン(約1兆190億円)で、前年同期比277.4%増加した。

 7~9月期の営業利益は、金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが集計した市場予想(10兆2932億ウォン)を10.8%下回った。

 売上高は前年同期比17.4%増の79兆987億ウォンで、四半期ベースで最高だった2022年1~3月期(77兆7800億ウォン)を上回り、過去最高を更新した。純利益は同72.8%増の10兆1009億ウォンだった。

 部門別にみると、半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門の営業利益は3兆8600億ウォンで、4兆ウォンを下回った。パソコンとモバイルの需要回復の遅れによる在庫調整と中国製汎用DRAMの供給拡大による価格下落圧力が強まったのに加え、HBM(広帯域メモリー)の供給が遅れたため。売上高は29兆2700億ウォンだった。

 デバイスエクスペリエンス(DX、モバイル・家電)部門は営業利益3兆3700億ウォン、売上高44兆9900億ウォン。

 スマートフォン(スマホ)事業などを手掛けるモバイルエクスペリエンス(MX)部門はスマホ、タブレット、ウエアラブルの新製品発売で営業利益と売上高がいずれも前四半期に比べ増加した。

 研究開発費は8兆8700億ウォンで、四半期ベースで過去最高を記録した。

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