【TV朝鮮】（アンカー）

　「韓国最大野党・共に民主党が露骨に司法システムに揺さぶりをかけている」と指摘されています。法と良心に基づいて判断を下さなければならない判事に対し、インターネット上のコメントや世論を動員して影響力を行使しようとしているためです。同党の国会議員たちは李在明（イ・ジェミョン）代表の判決を前に、無罪署名運動まで展開しています。クォン・ヒョンソク記者がお伝えします。

　（記者リポート）

　共に民主党の国会議員たちが「政治的起訴」「李在明は無罪」というプラカードを持って立っています。

　写真をSNSなどに掲載して、次を引き継ぐ議員を指名する「無罪リレー署名運動」を行っている議員たちです。

　党内最大の親・李在明派組織「共に民主全国革新会議」も来月11日まで李在明代表に対する「無罪判決」を求める嘆願書を集めています。

　100万人を目標にしていますが、現在約18万人が署名に参加しています。

　来月15日と25日に予定されている李在明代表の公職選挙法違反や偽証教唆疑惑の判決言い渡しを前に、本格的な「無罪世論形成」に打って出たものです。

　（韓俊鎬〈ハン・ジュンホ〉共に民主党所属議員）＝『金於俊（キム・オジュン）の謙遜はつらいよニュース工場』で＝

　「コメント一つ、そして文の一つ、そういう世論などが裁判に大きな影響を及ぼす可能性がある」

　支持者らは北朝鮮への違法送金を巡る事件を裁く水原地裁刑事第11部の申晋于（シン・ジヌ）裁判長に対して弾劾署名を開始し、共に民主党の法制司法委員らは先週の国政監査で担当裁判所をあらためて選び直すよう要求しました。

　（全賢姫〈チョン・ヒョンヒ〉共に民主党所属議員）＝22日＝

　「（同地裁が）既に予断しているので裁判を担当するのは適切ではない」

　首都圏のある現職判事は「『最大野党の裁判所に対する圧力は行き過ぎだ』という共通認識が判事の間にある」と指摘しました。

　元判事のある弁護士も「不適切な外圧行使だ」と批判しました。

　検察の捜査捏造（ねつぞう）を主張し、無罪を確信しているという共に民主党が「無罪世論形成」を展開すること自体が矛盾だとの指摘もあります。TV朝鮮、クォン・ヒョンソクがお伝えしました。

（2024年10月29日放送　TV朝鮮『ニュース9』より）