▲イラスト=UTOIMAGE

 【NEWSIS】最近、ショート動画共有サイト「TikTok(ティックトック)」上の「おたまじゃくし水ダイエット」が世界各地のMZ世代(1980年代前半から2000年代にかけて生まれた世代)の間で話題を呼んでいる。

 このダイエット法は「おたまじゃくし水」と呼ばれる飲み物を飲むものだ。

 「おたまじゃくし水」は水コップ1杯に「チア」という植物の種(チアシード)をスプーン1杯、ライム1切れを入れて作る。水を吸収したチアシードがカエルの卵のような形なので「tadpole water(おたまじゃくし水)」と呼ばれている。

 おたまじゃくし水の主な材料であるチアシードは食物繊維が豊富で、カロリーが低い。また、タンパク質・鉄分・カリウム・マグネシウムなどさまざまな栄養があるため、ダイエット時に不足しがちな栄養分を補ってくれる。

 水に浸すと体積が10倍以上もふくらむため少量の摂取でも満腹感があり、食事量のコントロールに効果的だ。

 先月20日、ある女性が「7日間、チアシード水にチャレンジする」として、動画をTikTokにアップロードした。

 女性は毎日チアシードを入れた水を飲む動画を投稿した。最初は「(チアシードの)のどごしがジェルのようで変な感じがした。けれども飲んでいるうちに(慣れて)、何の味も感じられなくなった」と言った。

 6日目には「顔やおなかの肉がなくなったような感じがする。それに、消化が良くなったし、肌も良くなった。もうこの水を飲むのをやめられない」と効果を実感していることを伝えた。

 そしてチャレンジ終了後、おたまじゃくし水を飲む前と後の体を写真で比較し、おなかの肉がなくなっていることを見せた。

 事実、チアシードは食物繊維が豊富で、消化機能の促進にいいという。

 ただし、大量に摂取すると腹痛・下痢・胃腸障害が発生する可能性があり、特に注意が必要だ。

 また、チアシードに水を吸収させずに乾燥した状態で飲むと危険だ。

 2014年には乾燥したままのチアシードをスプーン1杯飲んだ39歳男性が、チアシードの塊を食道に詰まらせて病院に行く事態となった事例がある。

 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校付属医療機関「UCLA Health(ヘルス)」の消化器内科専門医ウェンディ・ルブレット博士は「チアシードはその重さの最大で27倍に達する水を吸収できるため、乾燥した状態で食べてはいけない。乾燥した状態で食べるとチアシードがドロドロと粘り気のある塊になって食道を防ぐ可能性がある」と説明した。

ク・ジユン記者

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