▲飲酒運転事故を起こした文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘ダヘ氏が今月18日午後、ソウル・竜山警察署に出頭した際、報道陣の質問に答える様子。写真=聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘ダヘ氏(41)の飲酒運転事故を捜査している警察が、被害者であるタクシー運転手が治療を受けた韓方(韓国漢方)医院を家宅捜索した。

 ソウル・竜山警察署は23日に京畿道楊州市内の韓方医院に対して家宅捜索令状を執行し、被害者であるタクシー運転手の傷害診断書など関連資料を確保したことを25日に発表した。

 警察はタクシー運転手のケガの程度や治療記録などを検討した上で、ダヘ氏に適用する容疑を最終決定するものと伝えられている。

 飲酒運転事故の被害者であるタクシー運転手は軽傷を負ったが、ダヘ氏との間で示談が成立し、警察に対してケガに関する診断書を提出していないことが分かっている。韓国の医療法第21条によると、捜査機関が他人の診療記録を確認するには令状を提示しなければならない。

 ダヘ氏の飲酒運転事故に対する社会的関心が大きいだけに、警察ではタクシー運転手のケガの詳しい状態を確認し、容疑を決めるために強制捜査に着手したものとみられる。

 「ダヘ氏を厳しく取り調べてほしい」という請願が「国民申聞鼓」(国民権益委員会が運営するオンライン請願窓口)に複数回寄せられていることも警察が家宅捜索に着手した背景の一つにあると言われている。

 ダヘ氏は今月5日午前2時51分ごろ、梨泰院駅(ソウル市竜山区)のハミルトン・ホテル前で泥酔状態のまま車を運転し、車線を変更した際に後を走っていたタクシーとぶつかった。事件時のダヘ氏の血中アルコール濃度は免許取り消し基準(0.08%以上)の1.14%だった。

 警察によると、ダヘ氏は18日に警察に出頭し、4時間10分にわたり道路交通法違反および危険運転致死傷などの容疑で取り調べを受けたとのことだ。

キム・ドヨン記者

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