▲全国障害者差別撤廃連帯(全障連)の活動家が7日午前、ソウル地下鉄4号線恵化駅のホームで障害者の権利保障を要求するデモを行った/ニュース1

 障害者の移動権保障などを求めてデモを続けている全国障害者差別撤廃連帯(全障連)が最近3年半の間に約100回も地下鉄を遅延させたことが分かった。地下鉄の運転が中断された時間は延べ90時間に迫った。

 本紙が国会政務委員会所属の権性東(クォン・ソンドン)議員(国民の力)事務所を通じて入手した資料によると、全障連が地下鉄デモを始めた2021年1月から今年4月19日までに行った計98回の不法デモで地下鉄運行が遅延した。デモの影響で地下鉄が運転を見合わせた時間は延べ87時間3分、苦情件数は9827件だった。

 全障連はそれ以外にも昨年5月から1年半近くソウル地下鉄9号線国会議事堂駅構内に違法に座り込み場所を設けてデモを続けている。ソウル交通公社は8回にわたり、不法占拠行為の中止や自主的な退去を求める公文書を送ったが、全障連側は応じていない。

 ソウル女子大社会福祉学科の鄭宰薫(チョン・ジェフン)教授は「全障連は市民の呼応を得られるデモ方法を考えるべきだ。政府は法令を順守しているかなどを基準に団体に対する支援を規制する必要もある」と指摘した。

 権議員は「全障連はデモで移動権を主張しているが、政府への予算要求案では、脱障害者施設関連の予算を筆頭にに挙げている。これまで脱障害者施設政策のさまざまな問題点が明らかになっている以上、全障連は無理な予算を要求や不法デモでこれ以上国民を不便をかけてはならない」と強調した。

 全障連のパク・キョンソク代表は24日午後、本紙の電話取材に対し、「市民に不便をかけた問題には持続的に謝罪してきた。これまでのデモにもかかわらず、韓国社会がまだ移動権を保障していない現実が悲しい」と話した。

コ・ユチャン記者、ク・ドンワン記者

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