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韓国政府の徴用訴訟解決策 拒否の被害者が一転受け入れ
【ソウル、光州聯合ニュース】日本による植民地時代の韓国人徴用被害者である梁錦徳(ヤン・クムドク)さんが韓日間の徴用訴訟問題を巡る韓国政府の解決策を受け入れたことが23日、分かった。
徴用被害者への賠償金を被告の日本企業に代わって支払う政府傘下の「日帝強制動員被害者支援財団」と外交部が明らかにした。梁さん側がこの日、賠償相当額と遅延利息を受け取ったという。
韓国大法院(最高裁)は2018年10月と11月、新日鉄住金(現日本製鉄)と三菱重工業に対しそれぞれ被害者への賠償を命じる判決を言い渡した。
判決を受け、韓国政府は昨年3月、被告の日本企業に代わり賠償相当額を被害者支援財団が支払う解決策を発表した。
18年10月と11月の大法院判決で勝訴が確定した15人のうち、これまで11人がこの解決策を受け入れており、梁さんは12人目となった。
これで政府の解決策を拒否しているのは3人となり、このうち生存している原告は李春植(イ・チュンシク)さんだけという。
梁さんの家族は聯合ニュースの取材に対し、政府の解決策を受け入れた理由を明かさなかった。
徴用被害者を支援する韓国の市民団体「日帝強制動員市民の集まり」は「昨年11月から療養型病院に入院している梁さんの意志で受領が決まったのか分からない」とし「現在、正確な経緯を把握している」とコメントした。