【ソウル聯合ニュース】北朝鮮を監視する韓国軍の軍事偵察衛星3号機が12月、米宇宙企業スペースXのロケットに搭載され打ち上げられることが23日分かった。

 韓国防衛事業庁は聯合ニュースの取材に対し、偵察衛星3号機を12月第3~4週に打ち上げるとして、詳細はスペースX側と協議していると明らかにした。

 韓国軍当局は来年までに偵察衛星5号機までを打ち上げる方針だ。1号機と2号機は昨年12月と今年4月にそれぞれ打ち上げられ、いずれも軌道投入や地上局との交信に成功した。

 可視光を撮影する電気光学(EO)センサーと赤外線を検出して映像を生成する赤外線(IR)センサーを搭載した1号機は8月から正常に北朝鮮監視の任務を行っている。高性能の合成開口レーダー(SAR)を搭載した2号機は運用試験評価中で、来年2月に適合判定を受ければ任務遂行に入る。

 3~5号機にもSARが搭載される。SARは地表に向けてレーダーを照射し、反射する距離などを分析し画像化するため、昼夜を問わず全天候で撮影できる。

 偵察衛星5機の戦力化が完了すれば、北朝鮮内の特定の標的を2時間単位で監視・偵察できるとされる。

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