社会総合
渋滞中の道路を走り回って緊急車両の進路を確保、心肺停止の1歳10カ月幼児を救った警察官2人に韓国ネット感動 /ソウル
韓国の警察官たちが、心肺停止状態にあった生後1歳10カ月の幼児を機転を利かせて無事に救ったことが分かった。
ユーチューブチャンネル「ソウル警察」では21日、『道路の上を走る警察官たち、1歳10カ月の心肺停止の赤ちゃんを救う』と題する動画が公開された。
動画によると、警察は先月29日「1歳10カ月の子どもが高熱と発作で意識がない」という通報を受けて、ソウル市竜山区の住宅街に出動した。
幼児を抱いた父親は救急車に乗り、母親はパトカーに乗って病院に向かった。母親は両手で顔を覆っていて切迫した様子だった。
幼児が心肺停止に陥っていたため、警察が先頭を走り、救急車が後に続いた。しかし当時、盤浦大橋は故障車が車線をふさいでおり、休日にもかかわらず激しい渋滞が起きていた。サイレンを鳴らして救急搬送中であることを周囲に知らせると、ドライバーたちは少しずつ車を移動させてスペースを作ったが、それでも車がぎっしりで搬送が遅れた。
その時、2人の警察官が突然路上に現れ、緊急車両の進路を作るために車を移動させ始めた。実はこの2人は、渋滞がひどいと無線で聞いて、支援するために出動してきたのだった。警察官2人は「救急の患者を搬送中です。道を開けてください」と大声で叫び、協力を呼び掛けた。その後、救急車とパトカーが通れる程度のスペースが生まれ、救急車は移動することができた。
最終的に救急車はさほど遅れずに病院に到着することができた。病院で治療を受けた幼児は、現在すでに元気になっているという。
このエピソードに、ネットでは「1歳3カ月の子の父親ですが、涙が出ました」「感動しました。いつもありがとうございます」などの反応が見られた。
チョン・アイム記者