▲イラスト=UTOIMAGE

 ポーランド製自爆ドローン(無人機)「ウォーメイト」約200機を導入している韓国国防部(省に相当)が初の韓国製自爆ドローンの実戦配備に年内にも乗り出す。自爆ドローンはウクライナ侵攻で敵戦車・装甲車・ヘリコプターおよび移動式レーダーなどを攻撃する「低コスト・高効率」の武器として注目されているが、韓国軍も追加確保に拍車を掛けるということだ。

 22日現在までの本紙の取材を総合すると、国防部は現在、韓国製自爆ドローンの実戦配備のための試験評価および契約手続きを踏んでいることが確認された。年内にも実戦配備される韓国製自爆ドローンは数十機で、今後韓国製ドローン性能改善事業と共に配備規模も増やしていくという。軍消息筋は「韓国製自爆ドローンは国防科学研究所(ADD)が主導して開発したもので、近い将来、ドローン作戦司令部などに配備する方針だ」「韓国製自爆ドローンはさらに時間をかけて開発する方針だったが、このところ北朝鮮による自爆ドローン利用攻撃の脅威が高まるなど、安保状況が悪化しているため、韓国製も年内に実戦配備すべきだという要求が出ている」と語った。

 韓国軍が導入する自爆ドローンは、ADDと大韓航空が共同開発している小型自爆ドローンが有力だという。このドローンは映像感知器を搭載しており、標的を探知した後、映像追跡方式による精密攻撃が可能だ。軍消息筋は「ポーランド製自爆ドローンと比較すると、最大飛行射程距離や精密攻撃能力で一部に差がある」としながらも、「両国のドローンを並行運用すれば、有事の際に北朝鮮の移動式ミサイル発射台(TEL)無力化のための攻撃作戦など、各種作戦で効率性が高まると期待している」と言った。

 韓国軍は今後、韓半島(朝鮮半島)有事の際、ウクライナ侵攻のように「ドローン消耗戦」の様相を呈する可能性が高いと見て、砲弾に準ずる位置づけで自爆ドローンを備蓄する方針だとのことだ。

ヤン・ジホ記者

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