▲韓国陸軍第1軍団が10月18日、多連装ロケットの実射を準備している様子。/写真=韓国陸軍

 韓国陸軍は10月17日、江原道高城一帯から東海に向けて多連装ロケット「チョンム(天舞)」の実射撃訓練を行った。韓国陸軍が18日に明らかにした。北朝鮮が「平壌に無人機が侵入した」と主張して連日緊張をあおる中、韓国軍が、敵の挑発の際に対応する能力を誇示したのだ。

 韓国陸軍第1軍団は10月17日午後、陸地から17キロ離れた東海上の標的に向けて「チョンム」による130ミリ・ロケット弾の実射撃を実施した。この日の射撃は、9・19南北軍事合意で禁止されていた軍事境界線(MDL)以南5キロ以内の地点から行われたという。先に韓国政府は今年6月、9・19南北軍事合意の全ての効力停止を決定したが、これによって射撃が可能になった。

 多連装ロケット砲「チョンム」は、連続的な火力投射で敵の長射程砲など挑発原点をたたくことができる兵器で、最高時速80キロで発射地点へと機動することができる。発射地点に到着した後、わずか7分で初弾を発射できる迅速対応能力を備えている。今回射撃を行った130ミリ・ロケット弾は36キロの最大射程を持っており、1回につき最大12発を発射できる(原文ママ)。

 韓国陸軍は、今回の訓練について「強大な火力と射程、精度を漏れなく備えたチョンムを通して、敵が挑発したら『即刻、強力に、最後まで』反撃するという陸軍の意志と能力を試演するために実施した」とコメントした。

ヤン・ジホ記者

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