【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が21日、7月末に鴨緑江流域で水害が発生して以来初めて北部・慈江道の被災地を訪れ、住宅建設の進捗状況を点検したと報じた。

 正恩氏は「いまだに建設物の質を軽視している傾向が一部で提起されており、正さなければならない」と指摘。欠点を克服して完璧を期すよう指示した。

 北朝鮮は7月の水害発生後、平安北道、慈江道、両江道など鴨緑江付近の地域を「特級災害非常地域」に指定し、復旧を進めている。韓国政府は慈江道の被害が最も大きいと分析している。

 正恩氏は水害の発生後、平安北道のみを2回訪問した。

 韓国統一部の当局者は今月2日、正恩氏が水害後に慈江道地域を訪れなかった理由について、被害が大きく現地指導が逆効果になりかねないと判断したためだと推定した。

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