【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日午後、大統領室で与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表と会合を開き、国政課題について議論した。

 大統領室によると、会合は午後5時ごろから約1時間20分間行われた。

 尹大統領と韓氏は議題に制限を設けず、懸案を巡って幅広く意見交換したという。

 会合には鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領秘書室長が同席した。韓氏は尹大統領との1対1の面会を求めていたが、今回の会合では実現しなかった。

 両氏は尹大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡るさまざまな疑惑とその収拾策を主に話し合ったとみられる。

 韓氏は金氏の対外活動中止と疑惑解明に向けた協力、金氏に近いとされる大統領室関係者の交代を要求すると予告しており、尹大統領の反応に注目が集まっている。

 尹大統領と韓氏の不協和音が与党陣営の危機を招いているとの指摘が出ていたことから、与党と政府の信頼回復や関係強化についても話し合われたとみられる。

 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の定員増に反発する医療界との対立の解決策や通常国会での対応策なども議論されたもようだ。

 会合の内容は、韓氏が記者会見で明らかにするという。

 尹大統領と韓氏が会合を開くのは、7月30日以来約2カ月半ぶり。党大会直後の7月24日と9月24日には尹大統領と与党執行部の夕食会が開かれたが、団体での会合だったため、韓氏が尹大統領と1対1で話し合う時間はなかった。  

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