【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は21日、寂しさや孤独を感じる市民をサポートするための総合対策「寂しさのないソウル」を発表した。

 誰にも看取られずに亡くなる孤独死が増えているなか、孤立やひきこもりからの脱出や再発予防など体系的支援によって「市民が誰も寂しくない都市」をつくることを目指す。

 ソウル市は室・本部・局が横断的に協力し、総合対策を講じたと説明した。7月に地方自治体として初めて「ケア孤独政策官」を新設したのに続き、全国初の取り組みとなる。

 総合対策は「共につなぐ」「連結をつなぐ」「コミュニケーションをつなぐ」の3大戦略の下、24時間対応のコールセンター運営など7大主要課題で構成され、5年間に4513億ウォン(約490億円)が投入される。

 今年は詳細な計画の発表と条例改正を行い、来年から実態調査などを行って推進基盤を設け、本格的に施行する。

 呉世勲(オ・セフン)ソウル市長はフェイスブックの投稿で「寂しさは毎日たばこを15本吸うのと同じほど健康を害する」という世界保健機関(WHO)の警告に言及し、「社会的孤立は健康に深刻な影響を及ぼす公衆保健問題」と指摘した。

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