▲佐渡金山のトンネル/news1

 【NEWSIS】日本の新潟県佐渡市が、佐渡鉱山(金山)で働いていた朝鮮人労働者の独身寮跡地に新たに案内板を設置した。毎日新聞が18日付で報道した。同市によると、8月30日に日本語と英語で記した案内板を朝鮮人労働者の独身寮跡地に新設したという。案内板には「戦時中、この寮に朝鮮半島(韓半島)出身の労働者が居住していたことがわかる記録が残されています」などと記載されている。

 毎日新聞は「7月に『佐渡島(さど)の金山』の世界文化遺産登録が決定した際、日本政府が朝鮮人労働者を含む鉱山の『全体の歴史』を、現場レベルで展示すると約束した一環だ」と報じた。ただし、案内板には強制徴用に関する内容は書かれていない。

 現在の案内板は臨時に設置された仮設物で、今年度中にサビに強い素材を使った正式な案内板を設置する方針とのことだ。

 「このほか、朝鮮人労働者の家族寮『山之神社宅』・朝鮮人労働者の食事を作った『共同炊事場』・独身寮付近くの研修施設『金剛塾』の跡地3カ所にも案内板を今年度中に設ける予定だ」と同紙は伝えている。

 同紙では、「『佐渡島の金山』の世界遺産登録を巡っては、日本政府は登録範囲を16世紀末-19世紀半ばに限定して申請したが、韓国政府が朝鮮人労働者の強制労働があったとして第二次世界大戦期を含む『全体の歴史』の反映を要求した」としている。

 さらに、同紙は「日本側は『国際法上、戦時中の徴用は強制労働に当たらない』との立場だが、世界遺産委員会決議の勧告に沿って朝鮮人労働者を含む『全体の歴史』を扱うと約束したことで、韓国側から登録への理解を得た経緯がある」と書いている。

 また、「日本側は『佐渡島の金山』で犠牲になった朝鮮出身者を含む全ての労働者の追悼行事を毎年現地で実施するとし、今秋にも追悼式を開く方向で調整している」とも同紙は報道した。

パク・ジュンホ記者

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