野球
MLB:豪快3ラン…ランナーがいれば元気が出る大谷翔平 リーグ優勝決定シリーズ第3戦
得点のチャンスでは、見事なまでに打ちのめす。米大リーグ(MLB)ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(30)が17日、ニューヨーク・メッツと行ったナショナルリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ(NLCS)第3戦で3ランホームランを放ち、8-0というチームの大勝に貢献した。ドジャースは同シリーズの戦績を2勝1敗とし、あと2勝すればワールドシリーズ(WS)に進出することになる。MLBのこれまでの7戦4勝制ポストシーズン・シリーズで、1勝1敗後に第3戦で勝ったチームがシリーズを制する確率は69%だ。
ポストシーズンに入ってからの大谷の打撃は絶好調とは言い難い。この日の試合を含め、ポストシーズン8試合で31打数7安打(2本塁打)、打率は2割2分6厘にとどまっている。何よりも走者がいない状況では無気力に見えるほどバッティングが振るわない。同日の試合でも先頭打者として出た3度の打席では一塁ゴロ、四球、ライトフライに終わった。今ポストシーズンの走者がいない場面では22打数無安打、3四球、11三振だ。だが、大谷のバットが沈黙すると、他の打者たちが本領を発揮した。ドジャースは2回、メッツの守備エラーで迎えた一死二・三塁という場面で内野安打と犠牲フライにより2点取った後、6回表にキケ・ヘルナンデスの2ランホームランで4-0とリードし、勝機をつかんだ。
それでも大谷は大谷だった。8回表一死一・二塁のチャンスで、メッツの投手タイラー・メギルの低めカーブを引っ張り、ライトポール近くのフェンスを越えて2階スタンドにたたき込んだ。飛距離121メートルというポストシーズン2本目のホームランだった。
大谷はこの本塁打により、ポストシーズン8試合で走者がいる時は9打数7安打(2本塁打)となった。ポストシーズン初本塁打も6日に行われたサンディエゴ・パドレスとのディビジョン・シリーズ第1戦の2回に放った3ランだった。大リーグ公式サイト「MLBドットコム」はこの日、「今シーズン、大谷はレギュラーシーズンとポストシーズンを含め、得点圏(走者二塁以上)に走者がいる直近20打数で17安打(得点圏打率8割5分)を記録した」と報じた。これまでは1962年にフランク・ハワード外野手=ドジャース=の得点圏で19打数16安打(8割4分2厘)という記録が最高だった。
ペ・ジュンヨン記者