▲写真=UTOIMAGE

 【TV朝鮮】(アンカー)

 北朝鮮軍派兵に関連して、北朝鮮が今年4月ごろ、退役した特殊部隊員およそ3000人を「建設労働者」としてロシアに派遣したものと韓国政府当局では把握しています。退役したとはいっても、戦闘力そのものがロシア軍よりはるかに強いといいます。ロシアは北朝鮮軍を自国のアジア系軍人に偽装しようとした、という報道もありました。ホン・ヨンジュ記者の独自リポートです。

 (記者リポート)

 裸体で鎖を断ち切り、腹の上に載せたコンクリートブロックをハンマーで壊します。

 北朝鮮の特殊部隊員らが金正恩(キム・ジョンウン)委員長の前で、力自慢ショーをほうふつとさせる武術デモンストレーションを行っている様子です。

 政府当局の関係者は「昨年末から今年初めまでの間に退役した北朝鮮の特殊部隊員およそ3000人が、今年4月ごろロシアに建設労働者として大挙派遣された」と伝えました。

 政府当局は、北朝鮮の派遣した元特殊隊員らが武装した場合、ロシア軍より戦闘力は高いと判断しています。

 ただし、北朝鮮が既に退役した人間を単純に派遣したのか、派兵のために退役処理をしたのかは確認されませんでした。

 (朴元坤〈パク・ウォンゴン〉/梨花女子大北朝鮮学科教授)

「退役が早いほど、依然として戦闘能力を保持しており、また一種の外貨稼ぎもできるだろうとみています。それほどであれば、ほとんど雇い兵レベルで行った可能性もありますから」

 ウクライナの各メディアは、ロシア軍が第11独立空挺(くうてい)突撃旅団に北朝鮮軍将兵で構成された「ブリヤート特別大隊」をおよそ3000人規模で組織している、と報じました。

 「ブリヤート」とはモンゴル系先住民族で、北朝鮮軍に似た外見のロシア軍に偽装しようとする狙いがあるとの解釈が出ています。

 ウクライナの軍事ブロガーも、ロシアが北朝鮮軍に「ブリヤート人」の身分証を発給したと伝えました。TV朝鮮、ホン・ヨンジュがお伝えしました。

(2024年10月16日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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