【ソウル聯合ニュース】韓国の書店大手3社の集計によると、アジア人女性として初めてノーベル文学賞に選ばれた韓国の作家、韓江(ハン・ガン)さんの著書が、受賞が決定した10日から16日午前9時までに103万2000部を売り上げた。電子書籍も7万部以上が売れたもようで、合計すると110万部以上になるとみられる。

 書店大手の教保文庫とインターネット書店大手のイエス24、アラジンの3社の集計をまとめた。3社のオンラインでの市場シェアは9割近くに上る。

 特に小説「少年が来る」「菜食主義者」「別れを告げない」が人気だという。

 10日の受賞決定直後には注文が殺到してサイトが一時つながらなくなり、半日で13万部、1日で30万部以上を売り上げた。その後も勢いは続いている。

 韓国ではかつて日本の作家、村上春樹さんの「1Q84」が8カ月で100万部を突破した。最近のベストセラーの自己啓発本「セイノの教え(原題)」は100万部を超えるのに1年4カ月を要した。

 出版関係者は韓江さんについて「今回のように作家の著書全体が早いスピードで売れた例は記憶にない」と話している。

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