【TV朝鮮】(アンカー)四日後には憲法裁判官が6人しか残っていないので、定足数不足で憲法裁判所(憲裁)の審判が停止されるところでした。国会の弾劾訴追で職務が停止された李真淑(イ・ジンスク)放送通信委員長が定足数規定について提起した憲法訴願と効力停止仮処分を、憲裁が受け入れました。憲裁がまひする事態を避けられるようになったもので、李委員長に対する弾劾裁判も引き続き行われることになりました。チョン・ジュンヨン記者がお伝えします。

 (記者リポート)

 李真淑・放送通信委員長は今月10日、憲法裁判審理のための裁判官定足数を定めた法条項は違憲だという憲法訴願を出しました。

 判断前まで効力を止めてほしいという仮処分申請も出しました。

 憲法裁判官9人のうち7人いないと審理ができないというのに、今月17日に国会推薦分の裁判官3人が後任のいないまま退任したら、憲裁がまひして李委員長の弾劾審判も中断するからです。

 与野党が合意点を見いだせず、後任の裁判官を任命できるかどうか分からない状態です。

 (劉相凡〈ユ・サンボム〉/国民の力議員〈今月11日〉)

「憲裁がいつ、きちんと構成されるのか分からない状態なのに、それを放置したら、放通委員長の機能そのものがまひする極めて深刻な結果を招きます」

 まひという事態が四日後に迫り、憲裁が仮処分申請を受け入れたことで、自ら鎖を解きました。

 憲法訴願の結果が出るまで裁判官定足数に関係なく事件を審理できるように、法律の効力を停止しました。

 李委員長は「憲政秩序を守った裁判官に深く感謝を表する」と表明しました。

 これで李委員長の事件だけでなく、全ての憲法裁判所の機能が中断なく続くことになりました。TV朝鮮、チョン・ジュンヨンがお伝えしました。

(2024年10月14日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

ホーム TOP