▲写真=UTOIMAGE

 カンボジアで、報酬を受け取って代理で出産する代理母の違法組織が摘発された。女性たちは一つの建物で共同生活を送り、逮捕された女性約20人のうち半数以上が出産を控えた状態だった。AP通信などが13日(現地時間)、報じた。

 報道によると、カンボジア内務省は、首都プノンペン近くのカンダル州にあるヴィラ(低層集合住宅)でフィリピン人20人とベトナム人4人の24人が警察に逮捕されたと12日に発表した。全員が違法の代理出産ビジネスに参加した女性たちで、このうち13人は妊娠していた。警察はタイに拠点のある業者がインターネットで代理母を募集し、住居と食事を提供して共同生活をさせていたとみている。

 カンボジア内務省は「摘発された13人は人身売買・性的搾取防止法違反の罪で起訴され、出産後に最大で懲役5年の刑を宣告される可能性がある」「女性らは被害者ではなく自発的に応募して代理母となり、報酬を受け取って子どもを渡すという犯罪に加担したとみられる」と説明した。妊娠していない11人はそれぞれの母国に強制送還される予定だ。

 カンボジアは、タイ・インド・ネパールなどででの代理出産の規制が厳格になって以降、その代わりの国として注目されてきた。米国やオーストラリアなどでは代理出産の費用が一般的に15万ドル(約2200万円)と高額だが、カンボジアでは1万ドル程度とはるかに安いため大きな人気を集めていた。カンボジアは2016年、代理出産ビジネスを禁止するために法律を改正したが、既に人身売買ネットワークが広く根付いており、現地のいわゆる「赤ちゃん工場」は容易には根絶できなかった。

 ただし、関連の取り締まりと処罰は継続して行われている。17年にはオーストラリア人の夫婦18組と米国人夫婦5組のために現地の女性23人を募集し、人工授精を実施したとして、オーストラリア人の看護師が逮捕され、懲役1年6カ月を宣告された。その翌年にも現地の女性数十人を代理母として雇用した組織と代理母33人が摘発された。当時、中国人顧客のために出産した代理母たちは、子どもを自分で育てると約束して釈放された。

ムン・ジヨン記者

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