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中国人民解放軍の台湾包囲演習、13時間で「成功裏に終了」
【NEWSIS】人民解放軍(PLA)東部戦区司令部の李熹報道官(海軍大校〈上級大佐〉)は14日午後6時、台湾包囲演習「連合利剣2024B」が成功裏に終了したと伝えた。
同日午前5時に始まった演習はわずか13時間で終わり、頼清徳総統就任直後の今年5月23日・24日の2日間にわたって行われた「連合利剣2024A」演習に比べると短期間だった。
李熹報道官は東部戦区の「微信(WeChat)」アカウントを通して「戦区部隊の一体化連合作戦能力を全面検証した」とし「台湾独立と分離主義活動を断乎として阻止するため、軍事訓練と準備を引き続き強化する」とコメントした。
PLA東部戦区は同日午前5時、司令部陸海空軍およびロケット部隊などが参加する「連合利剣2024B」演習を電撃発表した。
中国が台湾を包囲する大々的な演習を繰り広げるのは、2022年8月のナンシー・ペロシ米下院議長(肩書は当時、以下同じ)の台湾訪問、昨年4月の蔡英文総統とケビン・マッカーシー米下院議長の会談、そして現職の頼清徳総統就任直後に続いて今回が4回目。
今回、頼総統就任後2回目の台湾包囲演習に突入したのは、台湾が建国節として記念している「双十節」(10月10日)の慶祝の辞で独立を強調したと判断したことに伴うものだと解されている。
頼総統は慶祝の辞で「中国には台湾を代表する権利がない」と述べ「現在台湾は既に台・澎・金・馬(台湾本島および澎湖諸島・金門島・馬祖島)に根を下ろし、中国と互いに隷属されない」と強調した。
中国は台湾包囲演習を繰り返しつつ、演習の場所や海域を次第に台湾へ近づけつつあり、今回は空母「遼寧」も台湾東部の西太平洋に進出させて米国など外部の台湾支援を遮断する訓練も共に行ったと推定されている。
AP通信の報道によると、台湾の政府関係者は「今回のPLAの演習には史上最大規模の125機の航空機が投入されて台湾海峡の緊張した状況を強調し、主な港を封鎖する訓練を実施した」と明かしたという。
ク・ジャリョン記者