▲イラスト=UTOIMAGE

 10日午後に発生した電気自動車(EV)テスラの単独事故による火災で、犠牲になった30代男性ドライバーの遺体が後部座席から発見されたが、その理由について警察は「脱出を試みたが失敗したため」と推定している。

 京畿道安城警察署はこの事件を公訴権なしとして終結させる予定だという。同署が11日に明らかにした。ただし警察はドライバーの具体的な死因については引き続き解明を進める予定だ。

 今のところ警察は「男性には意識があったが、車から逃げ出すことができず死亡した」「車の前方から火の手が上がったため、男性は後部座席に移動した」と推定している。

 特に警察はテスラのドアロックに注目している。男性は後部座席に移動した後に何度もドアを開けようとしたが失敗したというのだ。警察は国立科学捜査研究院にドアロックの仕組みなどについて分析を依頼する予定だ。

 さらに警察が車内と車の周囲を詳しく調べ、また事故現場近くの防犯カメラ映像などを確認したところ、男性以外の被害者は確認できなかったという。その後家族が確認し男性の身元も特定した。

 10月10日午後5時45分ごろ、京畿道安城市大徳面の路上を走行していたテスラがブロックに激突した。単独事故だった。目撃者から通報を受けた消防署は消防車など20台と60人の隊員を現場に派遣し十数分後に火を消し止めた。ドライバーの男性は事故の際に無免許や飲酒状態などではなかったという。

キム・テホ記者

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