▲堆石地帯に構築されたベースキャンプ(4748メートル)から眺めたダウラギリ山群。/朝鮮日報DB

 ネパールのヒマラヤ山脈にある世界第7位の高峰、ダウラギリ山に登っている途中で行方不明になったロシアの登山家5人が遺体で発見された。AP通信など海外メディアが10日、報じた。

 報道によると、ダウラギリ山の頂上を目指していたロシア人登山家5人が、行方不明になってから二日後の今月8日に全員遺体で発見された。

 5人は6日午後11時を最後にベースキャンプとの連絡が途絶えた。通報を受けてヘリコプターで捜索を実施した結果、海抜約7600メートル地点で5人の遺体が見つかった。このうち2人はダウラギリ山の頂上に到達していたという。

 5人の登山をサポートした現地の旅行会社所属でシェルパを務めるペムバ・ジャンブさんは「5人は同じロープで結ばれていた可能性がある」「一行のうち1人が傾斜で足を滑らせて5人が一緒に滑落したのかもしれない」と話した。一緒に頂上を目指しながらも脱水症状で登頂を諦めた1人は救助され、病院で治療を受けている。

 遺体を収容するためには大規模な装備と人員が必要になる。ネパールにあるロシア大使館はこれに関連し、技術的な妥当性を検討していると明らかにした。

 ダウラギリ山は標高8167メートルで、世界で7番目に高い山だ。1960年にスイスとオーストラリアの遠征隊が初めて登頂に成功した。険しい斜面と悪天候で知られ、危険な山だとされている。2018年10月にはキム・チャンホ隊長率いる韓国人登山家5人がダウラギリ山群のグルジャ・ヒマール登頂に挑戦したが、海抜3500メートル地点のベースキャンプで激しい暴風雪と雪崩に巻き込まれ、全員が死亡した。

チェ・ヘスン記者

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