【ビエンチャン聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は10日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に合わせ、ラオス・ビエンチャンで日本の石破茂首相と初の首脳会談を行い、両国の協力強化を継続していくことで一致した。

 韓国の金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長は現地で行った記者会見で、「両首脳は来年の国交正常化60周年を控え、(首脳が相互に往来する)『シャトル外交』を活発に進めながら両国国民の交流を促進していくことにした」として、「両国国民が体感できる具体的な成果をつくっていくことにした」と明らかにした。また、入国手続きを簡素化するため、具体的な議論を加速させることを確認したと伝えた。

 安全保障分野では、北朝鮮のミサイルに対抗しミサイル警戒情報を即時共有するシステムを引き続き稼働することを確認した。韓米日の3カ国はミサイル情報の即時共有システムにより、北朝鮮ミサイルの▼発射推定地点▼飛行軌道▼着弾予想地点――の情報を共有している。昨年12月にシステムの稼働を開始した。

 両首脳は北朝鮮の違法なサイバー活動への懸念を共有し、北朝鮮とロシアの軍事協力も違法との認識でも一致した。また、朝鮮半島の緊張が高まる責任を韓日と韓米日に転嫁してはならないとの認識で一致した。

 ただ、歴史問題や首脳の相手国訪問、アジア版北大西洋条約機構(NATO)創設などについては議論しなかったようだ。韓国大統領室関係者は記者団に対し、「初めての対面だったため、歴史問題などは全く議論されなかった」と述べた。

 会談は約40分間行われた。

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