▲TV朝鮮の放送画面より

 韓国人は中国で健康保険の恩恵をほとんど受けられない一方で、中国人は依然として10万人以上が韓国の健康保険の被扶養者として恩恵を受けているとの指摘が飛び出した。

 国会保健福祉委員会のメンバーで韓国与党「国民の力」所属の金美愛(キム・ミエ)議員が韓国の国民健康保険公団から入手した資料「最近5年間の国家別健康保険外国人加入者の現況」によると、今年8月現在で韓国にいる中国人の健康保険被扶養者は10万9414人に達することが分かった。

 昨年末の時点では中国人の健康保険被扶養者数は10万9910人だったため、8カ月でわずか496人しか減少していない。健保公団が4月から、韓国在住の外国人と在外韓国人について、韓国での居住期間が6カ月以上過ぎなければ被扶養者になれないよう条件を強化したにもかかわらず、状況がほとんど変わらなかったというわけだ。

 被扶養者は保険料を収めなくても扶養者の健康保険を使って病院費用などの保険給付金を受給できる。中国以外の外国人の場合、健保の被扶養者数はベトナムが2万1336人、ウズベキスタン8696人、米国6461人の順だが、中国人の健保被扶養者数は2位のベトナムと比べても5倍以上多かった。

 これまで、中国人が韓国の健康保険加入者の被扶養者として登録し、診療目的で一時的に韓国に入国して健康保険の恩恵を受け、その直後に出国するケースが多いという指摘もあった。

 金議員は「中国の医療保障制度には韓国の健康保険のように『会社の健保加入者の被扶養者』という制度がない」として「健保にも相互主義を適用して互いに恩恵を受けられるよう法案を検討中」と述べた。

シン・ギョンヒ記者

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