▲イラスト=ヤン・ジンギョン

 韓国政府の「医学部増員」政策に反発して大多数の医学部の学生が授業をボイコットしている中、軍入隊を理由に休学した医学生が1000人を超えることが判明した。

 韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」に所属する陳善美(チン・ソンミ)議員のオフィスが8日に教育部(省に相当)から受け取った資料によると、9月23日現在、韓国国内37の医学部で1059人が軍入隊事由で休学許可を受けた。韓国国内40の医学部のうち、資料を提出しなかった3カ所は除いた数字だ。これは、昨年の入隊休学医学生(162人)の6.5倍に達する。2021年と22年も入隊休学医学生の数はそれぞれ116人、138人で、100人台にとどまっていた。

 今年の入隊休学医学生1059人は、国立大学358人、私立大学701人という集計結果が出た。ある国立大学では69人が入隊を理由に休学した。この大学は、21年から23年までは入隊休学医学生が年間1桁に過ぎなかった。別の国立大学では今年53人、ある私立大学では49人、また別の国立大学では46人が入隊休学をしていた。

 入隊休学医学生のうち相当数は、韓国政府の医学部増員に反発して集団で授業を拒否している期間中に兵役を解決しようと考えたものとみられる。これまで医学部の学生らは、医師免許を取った後に軍医官や公衆保健医として服務する代替制度を利用していたが、今年は現役軍人に志願するケースが多い。このため、今後軍医官や公衆保健医の供給に支障が生じるだろうという懸念が出ている。

オ・ジュビ記者

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