【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が72歳の誕生日を迎えたロシアのプーチン大統領に祝電を送り、友好関係をアピールした。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、金氏がプーチン氏に送った祝電でお祝いのメッセージを伝え、「今後も続くわれわれの再会と同志的な絆は新たな全面的発展の軌道に乗った朝ロ(ロ朝)親善と戦略的協力関係の万年の土台をさらに強固にし、地域と世界の平和、国際的正義の守護に積極的に貢献することになる」と強調したと報じた。

 金氏は6月のプーチン氏の平壌訪問を機に両国関係が「自主と正義の実現を共通の理念とする不敗の同盟関係、百年大計の戦略的関係」に格上げされたと評価した。

 また、プーチン氏がロシアを「勝利と栄光の道に導くと信じている」とし、「ロシアの軍隊と人民の正義の偉業に対するわれわれの全面的な支持と連帯性を改めて確言する」と述べ、北朝鮮がウクライナを侵攻したロシア側にいることを重ねて強調した。

 金氏は祝電の始めと終わりにプーチン氏を「最も親しい同志」と呼んだ。中朝国交樹立75周年を迎えた今月6日に金氏が中国の習近平国家主席に送った祝電の表現とは対照的だ。

 金氏は2019年の中朝国交樹立70周年のときは習氏に送った祝電で習氏を「尊敬する総書記同志」と呼んだが、今年は「尊敬する」という表現を使わず、中国との関係が以前ほどではないことを浮き彫りにした。

 北朝鮮とロシアは6月に実上の軍事同盟といえる「包括的戦略パートナーシップ条約」を結び、蜜月関係を維持しているが、中国はロ朝の軍事面での協力に距離を置いている。

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