▲「飲酒運転は殺人行為」と語る文在寅大統領(2018年10月)

 【NEWSIS】韓国与党「国民の力」は6日、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘、ムン・ダヘ氏が5日に飲酒運転の疑いで立件されたことを巡り、批判を繰り広げた。

 金姫廷(キム・ヒジョン)議員は6日、自身のフェイスブックで「今月は梨泰院惨事(雑踏事故)の追悼月間だ。(ダヘ氏は)その梨泰院で夜遅い時間に飲酒運転をして衝突事故(を起こした)」と指摘し、文・前大統領が2018年10月に発言した飲酒運転関連の内容に言及した。

 文・前大統領は当時「飲酒運転事故はミスではなく殺人行為にもなるし、他人の人生を完全にぶち壊す行為にもなる」として「初犯であっても処罰を強化するなど再犯防止のための対策をいっそう強化してほしい」と述べていた。

 金議員は「極めて残念な行為と事故だ。普段からこういう生き方をしているのか」「仮に与党側の大統領や有力政治家の家族がこのような事故を起こしたら、民主党は何と論評しただろうか。今回はどのように言うのかが気になる」とつづった。

 金張謙(キム・ジャンギョム)議員も自身のフェイスブックで「(ダヘ氏は)『これ以上我慢しない』と言っていたが、ついに行動を開始した」として「飲酒運転は殺人だと青瓦台(以前の韓国大統領府)で一緒に暮らしていた方が話していたが、いくら父親の言葉に詭弁(きべん)が多いとしても、聞くべき言葉は聞かないと(いけないだろう)」と皮肉った。

 羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)議員は「民主党現代表の李在明とケッタル(李在明代表の熱烈な支持層)たちは弾劾暴走運転、民主党元代表かつ前大統領の娘は飲酒運転」とした上で「彼らによるうその扇動と偽善、何が本物で何が偽物なのか、結局は全てバレるようになっている」とつづった。

 ソウル竜山警察署はダヘ氏を道路交通法違反(飲酒運転)容疑で立件し、調査を進めている。ダヘ氏は5日午前2時51分ごろ、ソウルの繁華街・梨泰院のハミルトンホテル前で車線を変更した際に後続のタクシーと接触した。警察がアルコール検査を実施した結果、ダヘ氏の血中アルコール濃度は0.14%で、免許取り消し基準の0.08%をはるかに上回る泥酔状態だったことが分かった。

ハ・ジヒョン記者

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