▲朴庠禹長官(左)と共に民主・尹鍾君議員 写真=NEWSIS

 【NEWSIS】韓国国会の国土交通委員会で7日、国土交通部(省に相当)の朴庠禹(パク・サンウ)長官の官用車をオンライン中古品取引サイト「Karrot」に売り物として載せた野党議員の行動を巡って舌戦が繰り広げられた。

 進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の尹鍾君(ユン・ジョングン)議員は7日午前、国土交通部に対する国政監査で、中古車の虚偽売買がネットを通して容易にできる状況の深刻さを指摘しつつ、自分が朴長官の官用車であるカーニバルを5000万ウォン(現在のレートで約550万円)相当の売り物として登録したという事実を公開した。

 尹議員は「自動車の場合、所有者の名前とナンバーさえ分かれば売り物としての登録が可能。オプション・走行距離・車両写真が事実と違っていてもいい」とし「(この車を売り物として虚偽登録するまで)1分もかからなかった」と語った。

 これに朴長官は「私に了解を取っておやりになったことか」とし「権限がない人物が故意に(虚偽の売り物を)載せることは深刻な問題」と抗議した。保守系与党「国民の力」所属で幹事を務める権泳臻(クォン・ヨンジン)議員は「Karrotに本人の同意なく(売り物を)載せるのは情報通信網法違反」と指摘した。

 これに尹議員は「長官の車のナンバーと長官の名前を知っていることが国の機密なのか。資料を要請して公式に(情報を)受け取り、車両は国の財産として共有されるもの」だと釈明したが、与党議員らは「犯罪」と反論し、しばし双方の大声が飛び交った。

 与野党の神経戦は午後まで続いた。権泳臻議員は「(虚偽の売り物の掲載が)『餌』商品の弊害を指摘する意図でのことだと思いはしても、情報通信法・個人情報法違反に該当しかねず遺憾」として謝罪を要求した。

 すると尹議員は「違法があれば責任を取る。ただし官邸の移転に違法があることについて金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人と大統領も責任を取れ」と答え、押し問答が繰り広げられた。

 これにより国土交通委員会は午後2時の国政監査再開後、わずか10分でまたも停会した。

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