【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は7日に金正恩国防総合大学で行った演説で、「敵がわが国に武力使用を試みるなら共和国(北朝鮮)の武力はすべての攻撃をちゅうちょなく使用する」と述べ、核兵器の使用も排除しないと威嚇した。朝鮮労働党機関紙、労働新聞が8日、伝えた。

 金氏は「『韓米同盟』を核基盤の同盟に変異させ、武力増強に奔走している米帝とかいらいの戦争騒動と挑発的な行動はいつでも朝鮮半島で力の均衡が崩れる危険性を内包している」として、「朝鮮半島で戦略的な力の均衡の破壊は戦争を意味する。力の均衡が破壊されることを決して認めない」と強調。「軍事超強国、核強国に向けたわれわれの足取りはより速くなる」と述べた。

 また、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)が1日の「国軍の日」に行った演説を「非正常な考え方」とし、「まともでない人」と批判した。そのうえで、「以前は武力統一という話もしたが、今は全く興味がなく、二つの国家を宣言してからはあの国(韓国)を意識もしない」とし、「大韓民国を攻撃する意思が全くない。あの人たちとは向かい合いたくもない」と述べた。

 金氏は金正恩国防総合大学の創立60周年に合わせて同校を訪問した。同校は国防総合大学と呼ばれたが、2020年から現在の校名となった。

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