▲イラスト=UTOIMAGE

 済州島で中国人観光客とみられる男性が上半身裸で街を歩き回る姿がカメラに捉えられた。これは、済州島に住む主婦たち向けのインターネット・コミュニティー・サイトに先月、「樹木園夜市訪問衝撃」というタイトルの投稿が掲載されて分かったものだ。投稿者のAさんは「家族とおいしいものも食べて気持ちよく楽しんでいたのに…うわっ…これドッキリカメラですか?」と書き込み、写真を1枚掲載した。

 この写真には一人の男性が上半身には何も着ず、半ズボンだけという姿で夜市を見て回っている様子が写っている。男性の上半身と脚にはタトゥーがびっしりと入っている。

 Aさんはこの男性について「中国人のようだった。全身イレズミ(入れ墨、日本語でヤクザが入れているタトゥーのこと)で、上半身裸で、夜市の真ん中を歩いている」と書いた。

 この写真を見た人々は「タトゥー柄のTシャツかと思った」「なぜ韓国であんなことをするんだろう」「中国でも最近は上半身裸になってはいけないそうだ」などのコメントを寄せている。

 中国では夏に上衣をたくし上げておなかを出す男性たちの姿を「北京ビキニ」と呼んでいる。中国は2008年の北京五輪開催時、「上半身裸になるのは非文明的だ」との指摘を受け、集中的に取り締まりを実施した。2019年5月には天津市内のスーパーマーケットで、ある男性が上半身裸になって買い物をしていたとして、罰金約1万ウォン(約1100円)を支払ったというケースもあった。

 こうしたことから、中国人をはじめとして、最近済州島を訪れる外国人観光客が増えているのに伴い、このような人々の無秩序な行動がしばしば批判を浴びている。今年6月には中国人観光客とみられる子どもが済州島の大通り沿いで大便をしたのにもかかわらず、子どもの親たちはこれをただ見過ごす様子がカメラに捉えられ、人々の怒りを買った。

 その他にも、外国人観光客が済州市内の道路で横断してはいけない場所を横断したり、ゴミを不法投棄したりするなどの行為が増え、済州警察では特別取り締まりに乗り出した。

 済州島観光協会によると、今年1月から今月1日までに済州を訪れた観光客は1058万2012人(暫定値)と集計されている。これは昨年同期の1012万4395人に比べ4.5%の増加だ。同期間の韓国人観光客は907万9155人で、前年同期(965万1438人)に比べ5.9%減少したが、外国人観光客は150万2857人で、昨年(47万2957人)に比べ217.8%増加した。

チェ・ヘスン記者

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